こんにちは。イエタテの鈴木です。
平成30年度もゼロエネルギー住宅・ZEHの補助金事業が始まります。
先日はその公募説明会があり、自分も出席させていただきました。
補助金の内容は別途イエタテ内のコラムで紹介させていただくとしまして、今回は、今年度から新しく定義された「ZEH+(ゼッチプラス)」のお話をしようかと思います。
一言で言ってしまえば、「よりハイグレードなZEH」です。
通常のZEHと比較し下記の条件が加わり、より高性能な住宅設備が求められます。
①更なる省エネルギーの実現
②自家消費を意識した再生可能エネルギーの促進に係る措置次の3要素のうち2要素以上を採用
・外皮性能の更なる強化
・高度エネルギーマネジメント(高度エネマネ)
・電気自動車を活用した自家消費の拡大措置(EV等連携)
一つずつ見てみましょう。
ここはシンプルです。従来のZEHでは
「再生可能エネルギーを除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減」
が定義の一つとして明記されています。
要するに、「石油や石炭、天然ガスみたいな再利用できないエネルギー使用を基準より20%以上減らしてね」ということです。
これがZEH+になると「基準一次エネルギー消費量から25%以上の一次エネルギー消費量削減」と
減らすべきエネルギー消費量が多くなります。
ここは先ほど次の3要素のうち、2要素以上を採用することと書きました。
・外皮性能の更なる強化
・高度エネルギーマネジメント(高度エネマネ)
・電気自動車を活用した自家消費の拡大措置(EV等連携)
これをさらに詳しく説明すると
・外皮性能の更なる強化
強化外皮基準(UA値)を各地域区分で
1・2地域:0.30
3~5地域:0.40
6・7地域:0.50
以下にすること
強化外皮基準(UA値)とは断熱性能を表す数値で、低いほど断熱性能が高いという数値です。
地域区分は静岡・愛知はほとんどの市町村が区分6です(一部4,5,7の地域もあります)ので、0.50以下のUA値が必要になるということですね。
・高度エネルギーマネジメント(高度エネマネ)
ECHONET Life AIFに適合し、承認を取得したHEMS(Home Energy Management System)により、太陽光発電設備等の発電量等を把握した上で、住宅ないの暖冷房設備、給湯設備等を制御可能であること、
つまり、「決められたHEMSという機器によって、太陽光発電やエアコン、給湯の設備を管理・コントロールしてね」
ということです。
・電気自動車を活用した自家消費の拡大措置(EV等連携)
「自宅敷地内に電気自動車を充電する設備を設置してね」ということです。ちなみに必ずしも電気自動車本体を買う必要はありません。
以上3つのうち、2つの要素を満たすことが必要条件です。
「ZEH」と「ZEH+」では補助金の仕組みが違います。
そもそも予算総額や出所が違うのですが、その辺りの細かいところは先にも述べたとおりイエタテに記載するとして、
ここでは補助金の金額のお話だけしようと思います。
ZEHは定額70万円+蓄電システム補助最大30万円
ZEH+は定額115万円+蓄電システム補助最大45万円
と45万円〜60万円ほどZEH+の方が多くもらえます。
※補助金の金額は平成30年度の金額です。
ということで今年度よりさらに高性能な住宅の普及に向けて始まった「ZEH+」。
もちろんその分設備設置にかかる費用が高いので補助金も高くなるわけですが、
住空間はより快適になり、ランニングコストとしてもより抑えられるようになるなど、メリットも大きいかと思います。
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