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出版・SP 2018/06/18

あの時、こう撮った(6)

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こんにちは。カメラマンの森島です。
梅雨入りしてしばらくたちますが、下田公園の紫陽花は見頃を迎えているようです。
雨でも風情があって良いところですよね。

さて、今日の投稿は「あの時、こう撮った」の第6回。
先日、写真のようなデザートをワインバーで撮影しました。


これはピーチメルバと言いまして、1890年代にロンドンで考案されたものだそうです。
ウィキペディアにはこんな説明がありました。

オーストラリア歌手ネリー・メルバが、ロンドンのコヴェント・ガーデンで、オペラ「ローエングリン」を演じた時に、ホテルの料理長をしていたエスコフィエを、公演に招待した。その返礼としてエスコフィエはメルバに、ローエングリンにちなんだ趣向を凝らした特別製のデザートを供した。このデザートをメルバが気に入り名前を尋ねたところ、エスコフィエが「ピーチ・メルバと呼ばせて頂ければ光栄です」と答えたとされることが名前の由来とされている。 

と、いうことで、この写真がどんな風に作られたかを書いてみようかと思います。
このお店のピーチメルバはコンポートした桃、自家製アイスクリーム、プラムソースを使って仕上げた季節限定のメニューです。そこで作画の方向性は、大きく分けて二つの案が考えられましたのでそれに基づいてテスト撮影をしてみました。

まずは、お店はカウンター席が中心なので、その雰囲気を重視しカウンターで撮ってみます。

つづいて、緑の爽やかさを写しこむことで季節感も出してみようかと窓辺で撮影をしてみました。


 この二つを現場でページの担当者とお店の方を交えて見比べて、方向性を決めます。
外は雨が降り出しそうな曇り空ですが、今回は窓辺で撮りましょうとなりました。

ところで、お店の雰囲気(店内空間の色)も活かしてこのまま撮影しても良いのですが、個人的にはピーチメルバの赤いソースの色をしっかり再現したくなります。また、このデザートならではのみずみずしさも写し撮れないかなと考えました。
そこで、店内の照明を落としてもらい黄色っぽい店内の色の影響を抑えることにして見ました。

ガラスの器に注目してみると、こちらの方が目で見た色に近く感じられます。
ただし、全体的に暗い。ちょっと大人っぽすぎるかな。

そこで撮影用の照明を足すことにしました。
ひとつはテーブルを照らす光。
それと、もう一つは窓の外にライトを設置して曇り空に日差しをプラスする光を置いてみます(この時は新卒のスタッフが研修で来ていたのでライトを手で持ってもらいました)。それが冒頭の写真です。

ところで暗く写った時にカメラの設定で明るくする方法もあります。
ちょっと比べて見ましょう。
まずは、照明を用いたもの(冒頭の写真と同じです)。

次に、縦位置写真ですが、カメラの操作で明るくしたもの。

カメラと被写体の角度が異なるので完全な比較にはなりませんが、色とみずみずしさや立体感、細かいところでは、桃の上にあるミントの質感、ワインボトルのラベルの金縁の光具合などにその違いを見ることができるのではないかと思います。

ただ、注意点もありまして、あまりこうした技術的なことに拘りすぎると現場の良さが失われてしまいます。つまり、写真を見て訪れた人がその場所に違和感を感じてしまってはNGではないでしょうか。


またまた長くなりました。
次回も、お付き合いいただけたら嬉しいです♪

今回の撮影場所:Vin et Dessert le moment


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