ご無沙汰しております。住まいの鈴木です。
すっかり久しぶりの更新となってしまいました。
今回は、私たちが作る「イエタテ」や「家を建てるときに読む本」において、住宅の魅力を伝えるために最重要とも言える「家の写真」のお話です。
イエタテや家を建てるときに読む本を呼んでいくと、一つ気がつくことがあります。
そう、多くの写真で「人」が入った写真が使われているのです。
「イエタテ」や「家を建てるときに読む本」では、実際に住んでいるお宅に訪問し、取材させてもらいます。
なので写真に写っているのは実際に住む「お施主さん」であるケースが多いのですが、なぜ私たちはこのように「人」を入れた写真を撮るのでしょうか?
例えばこの写真と
この写真
後者の方に目がいきませんか?
広告媒体において、写真に「人」を入れることは目を引くためにとても有効的な手段です。
例えば街でよく見かける野立て看板。文字だけの看板もありますが、何となく印象に残っているのは人が写っている看板ではないですか?
Webサイトを見ている時もそう。バズった(話題になった)広告は人が入っているものが多いです。
ただし、人物を入れすぎることはNG。
人が多すぎると、どこか混雑した印象のデザインとなってしまいます。
特に見せたい写真に対して、人を入れることが大切です。
住宅写真では、より広く、より多くのスペースを見せるために広角で写真を撮ることが多くあります。
そんな時に生まれるのが「ただ何もないスペース」。
「人物」はその何もないスペースを埋めるために最適な要素です。
例えばこの写真
空間としては「土間を見せたい」「庭を見せたい」「土間と庭をつなぐ大開口サッシを見せたい」などの希望から左手側の土間を手前まで写していますが、そこにいるのが小さい女の子と、お父さん。
この二人がいることによって、空間にメリハリが効き、より広く土間やサッシを写すことができるのです。
最後は前の二つとは少し異なる手法。①②はあくまで「家を引き立てるために人物を入れる」手法でしたが、最後の一つはそこに住む「人」を主役にすることで家の魅力を伝える方法です。
この写真、一見すると「家」はあまり写っていません。しかしそこで暮らす人の幸せそうな様子がよく見てとれます。
住宅の写真において「家」をあえて少なく見せることはあまり多くはないですが、
このように「人」を大きく見せることで、そこに住まう「暮らしの魅力」を想像させることができます。
住宅以外で例えるとよりわかりやすくなります。
例えばこちらの写真と
こちらの写真
「美味しい水」を表現する写真として、
前者であればより「水そのものの魅力」を伝えることで美味しさを表しています。
一方で後者は「美味しそうに水を飲む姿」で美味しさを表しています。
伝え方が違うと、それを魅力に感じる人も変わります。
前者の方がより魅力的に見える人もいますし、後者の方が良いという人もいます。
大事なのは、魅力の伝え方は一つではないということです。
しずおかオンラインでも「人」にフォーカスを当て、暮らしや家の魅力を伝えるメディアができました。
7月中旬にWebサイト、フリーマガジンがローンチとなります。
是非楽しみにお待ちください!
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