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WEB開発 2020/05/28

Google Apps Scriptでプログラミングをはじめよう

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今回はGoogle Apps Scriptを使ってみたいと思います!

Google Apps ScriptはGoogleのサービス(Gmailやスプレッドシートなど)で行う作業を自動化出来るよ!というものです。そのためにはプログラムを書く必要がありますが、GmailのアカウントとCromeブラウザさえあれば今すぐ始められるので、プログラミングをやってみたいけど色々大変そう、、という方にもおすすめです。

Google Apps Scriptで何ができるの?

 

  • ・Gmailでメールを作成して送信する
  • 受信メールを読み取る
  • ・スプレッドシートに入力する
  • スプレッドシートの内容を読み取る
  • ・フォームを作成する
  • ・カレンダーを入力する ...など

 

ここで挙げたのは一部ですが、このような作業を自動化できます。しかもそれぞれ単体で実行するだけでなく、組み合わせて実行することもできます。実行時間も、1時間おきや毎日12時など簡単に設定できますよ!

例えば、こんなことができます。

「毎週月曜日に、カレンダーに入力されている今週のイベントを抜き出して文章を作り、スプレッドシートに入力してある宛先に送信する。」

手作業でやったら結構時間かかりそうですよね〜。これが自動化できたら便利そうじゃないですか?

ここではメールの内容をスプレッドシートに集計してみます。よかったらやってみてください!

Google Apps Scriptでメールの内容をスプレッドシートに入力

 

今回は僕の受信ボックスにあるメールの中でも、しずおかオンラインで運営しているOpen Wi-Fiというサービスのお問い合わせメールを抽出し、スプレッドシートにまとめることを目指します。

記載しているコードの一部を書き換えれば、みなさんの受信メールから抽出することができます。書き換えが必要なところは文字をグレーにして書いていきますね。

 

1. スプレッドシートを開き、新しいスプレッドシートを作成する

 

 

2. 開いたスプレッドシートで「ツール」から「スクリプトエディタ」を開く

 

 

そうすると、こんな画面が開きます。

 

 

3. メールを取得してログに出力する

 

一旦メールを取得してログに出力するところまで作ってみます。

はじめから入力されている

 


function myFunction() {

}


 

の間に、

 


const threads = GmailApp.search('subject: Open Wi-Fi お問い合わせ ', 0, 10);

const messagesForThreads = GmailApp.getMessagesForThreads(threads);

for(const messages of messagesForThreads){
  console.log(messages[0].getSubject());
}


 

と入力します。(意味は後ほど)

Open Wi-Fi お問い合わせ」のところは取得したいメールのタイトルに含まれる文言に変えてください。

入力後のイメージがこちら

 

4. 実行してみる

 

実行の前に保存しておきましょう。

保存は「ファイル」→「保存」でできます。 

 

ここまでできたら実行ボタンを押してみます。

実行ボタンは虫マークの横の三角のボタンです。

 

画面に実行中のアラートが出ます。

これが消えたら実行完了です。

ログを確認してみましょう!

ログは「表示」から「ログ」を選択して開くことができます。

 

僕の場合の結果はこちら。ここには検索したメールのタイトルが並んでいるはずです。

 

ここからは先ほど書いたコードの解説です。

コードの3行目

const threads = GmailApp.search('subject: Open Wi-Fi お問い合わせ ', 0, 10);

 

Gmailの中で件名に「Open Wi-Fi お問い合わせ」を含むスレッドを10件取得するよ!ということをしています。

取得したものを「threads」に入れているイメージです。

 

スレッドというのはGmailを使っている人であれば目にしたことがあると思いますが、メールに返信すると下にその話題のメールが連なっていく、あのひとまとまりのことをいいます。

0は開始位置を表しているので、全てのメールから検索したい場合は0のままでOKです!

 

4行目

const messagesForThreads = GmailApp.getMessagesForThreads(threads);

 

ここでは先ほどスレッドを入れた「threads」からメールを取り出して「messagesForThreads」に入れています。

 

6〜8行目

for(const messages of messagesForThreads){
  console.log(messages[0].getSubject());
}

 

ここでは先ほどの「messagesForThreads」を順番にログに出力しています。

.getSubject()というところでメールのタイトルを取得しているんですね。

このログ出力の要領でスプレッドシートに入力ができれば目標達成できそうです!

 

5. 取得したメールの内容をスプレッドシートに入力する

 

難しくなってくると思いますが、一旦コピペで大丈夫です!やってみましょう!

先ほどログ出力していた6〜8行目のコードを消して、そこに下のコードを追加します。

 


const mails = [];
for(const messages of messagesForThreads){
  const message = messages[0];
  const mail = [
    message.getDate(),
    message.getSubject(),
    message.getPlainBody()
  ];
  mails.push(mail);
}

SpreadsheetApp.getActiveSheet().getRange(2, 1, mails.length, mails[0].length).setValues(mails);


 

入力後はこの様になります。

 

これで先ほどと同じ様に保存して実行してみると、、

 

 

 

スプレッドシートにメールの受信時間と件名、メール本文が入力されました!!

ちなみにこのシートははじめに作成したスプレッドシートです。

簡単に入力したコードの解説をしていきます。

 

6行目

const mails = [];

 

ここでは「mails」という入れものを用意しています。

 

7〜15行目

for(const messages of messagesForThreads){
  const message = messages[0];
  const mail = [
    message.getDate(),
    message.getSubject(),
    message.getPlainBody()
  ];
  mails.push(mail);
}

 

 

先ほどメールを取得するときに作った「messagesForThreads」には複数のメールの情報が入っています。

これを1件ずつ取り出して、それぞれの受信日、件名、メール本文を「mail」に入れる。

さらにこの「mail」を用意しておいた「mails」という入れ物に入れていく。

という流れで欲しい情報を「mails」にまとめています。

ですので、送信元の情報も欲しい!という場合には、12行目の次あたりにmessage.getFrom()を追加するなど、調べてみるとカスタマイズの方法が見つかるかと思います。

 

17行目

SpreadsheetApp.getActiveSheet().getRange(2, 1, mails.length, mails[0].length).setValues(mails);

 

この行でスプレッドシートへ入力をしています。

SpreadsheetApp.getActiveSheet() までで、これから入力するシートを取得しています。 

.getRange(2, 1, mails.length, mails[0].length) では、2行目の1列目(A2)からmails.length(「mails」に入っているメールの件数)分の行数、mails[0].length(1件のメールに入っている受信日などの項目)分の列数のセルを指定しています。

さらに .setValues(mails) では指定したセルに「mails」の内容をセットしています。

 

まとめ

 

今回はGoogle Apps ScriptでGmailの内容をスプレッドシートに入力してみました。

Google Apps Scriptでできることは非常に多いので、こんなことができたら便利かも!と思ったら調べてみると良いかもしれません。SlackなどGoogle以外のサービスと連携することもできたりします。

 


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