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採用デザイン 2017/08/25

「課題発見力」ディレクションをするうえで大事なこと。Vol.2

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こんにちわ。デザイン研究課、クリエイティブ・ディレクターの藤本です。

真夏の風物詩でもあるアブラセミ、クマセミの鳴き声も落ち着き、どことなく風情のあるツクツクボウシの鳴き声が聞こえ始めると夏も終わりだな。と感じます。
まだまだ残暑はつづきますが、ビールの飲み過ぎと体調管理に気をつけて乗り切りたいと思います。
さて、今回は僕がディレクションをするうえでとくに気をつけている3つのことの2つ目「本質的な課題をみつける」を紹介しようと思います。
前回は「事実で語る」ディレクションをするうえで大事なこと。Vol.1になりますので、あわせてご覧ください。

僕たちディレクターやデザイナーの仕事はクライアント抱える課題を見つけ、それを解決することです。

そのための機能やビジュアルをデザインすることがデザイナーの仕事であり、それらの成果を管理することがディレクターの仕事になります。
クライアントと打ち合わせをし、要望を聞く。表面的な課題がでてそれを鵜呑みにし提案するのではいつまでも本質的な課題に行き着くことは出来ません。

例え話をすると、
この時期になると、家に害虫(例えばゴキブリ)がでることがあります。
僕(クライアント)はゴキブリが苦手です。だから僕はホームセンターに殺虫剤スプレーを購入しにいきました。
店員(ディレクター)さんに相談し、殺虫剤の置かれているコーナーに案内され、売れ筋や効き目、価格などを紹介してもらい、とある商品を購入しました。
これら一連のながれは、さほど不自然なことはないとおもいますし、多くの人が経験あることではないでしょうか。
でもこれでは接客(ディレクション)としてはダメなんです。
そもそも殺虫剤を購入しようとしている僕(クライアント)の本質的な課題はなんでしょうか?

「ゴキブリを駆除するための殺虫剤がない。」
ではなく、
「ゴキブリが家にでること」
なんです。

僕(クライアント)がほしいのは「殺虫剤」ではなく「ゴキブリがでないこと」なんです。
もっというと、僕がホームセンターに買いに来たものは「商品」ではなく「ベネフィット(メリット)」です。

腕のいい販売員(ディレクター)なら、殺虫剤だけではなく、
家からゴキブリを駆除するような商品(最近は超音波で駆除するものもあるそうです)をお勧めし本質的な課題を解決してくれるはずです。

僕は害虫駆除の方法を殺虫剤しか思いつかなかったので、殺虫剤スプレーの購入を検討したが、
それでは、本質的な課題(家にゴキブリがでること)は解決しませんでした。
別のアプローチで提案(駆除アイテム)することで、家からゴキブリがでなくなる(課題解決)、すると殺虫剤スプレーは不要となります。
あくまでも僕(クライアント)のベネフィットは「家から害虫がでないこと」です。

ディレクションをするうえでも重要なのは表面的な課題(殺虫剤がない)の解決ではなく、本質的な課題(家にゴキブリがでる)はなにかを発見する力、課題発見力です。

クライアントから「ブログをはじめることになったから、ブログをつくってほしい」という要望があったとします。
そのためのお見積、スケジュール、仕様を出して制作を進めるのではなく、
なぜブログをはじめることになったのか?をヒアリングし本質的な課題を発見することが先決であり重要です。
もしかしたら、ブログではなくSNSのほうが良いかもしれないし、もしかしたらランディングページが最適かもしれない。(話を聞いた結果ブログが最適ということになるかもしれないが)
というようにクライアントはウェブにおいてのテクノロジーやマーケティングについて専門的な知識を要しているわけでなく、だから僕たち専門家に依頼しています。
クライアントの要望をそのまま受けて仕事をするのは「御用聞き」であり、比較的誰にでもできる仕事です。

僕たちディレクターの価値は、クライアントの想像を超える成果をだすことです。
よってクライアントからの要望はひとつのヒントとして、本質的な課題を見つけることを重要なタスクとしています。

デザインも制作にかかるまえの仕事(プランニング、ベンチマーク調査、スキーム作り)に多くの時間をかけています。
そうすることによって結果として修正回数が少なくなり、トータルの製作時間は圧縮でき、効率的で高品質なデザインをアウトプットすることが可能です。

ディレクションをするうえで、クライアントに対してつねにリーダーシップをとり、クライアントの抱える本質的な課題を発見する力を大事にしています。


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